こんにちは、Acidカラスです。
今回は先月YouTubeにアップロードした楽曲『Geborgenheit』の映像について詳しく説明します!!!!!!!!!!!!
まずは完成品↓
マジで時間がかかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
特にレンダリング!!!!!!!!!!!!!!!!
頂点数減らしまくってレンダリングする際のサンプル数も極限まで減らし………と色々と手は打ちました。デノイズの限界。
目が肥えてない方々なら多分気にならないんじゃないかな、と思います…。
何故ここまでして3DCGを使いたがったかと言うと、聴いての通り世界観が重要だから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!です。
私の技術では2Dでは壮大さは出せないのです。3Dで重音テトさんが実際に動いているように、そして周りで咲き乱れる薔薇を作りたかったのです。
その為に植物の素材も背景も重音テトさんのモデルも作りました。
また、朝の光の感じもこだわりました…。
まず、光の話からしましょうか。
一曲まるまる見て下さるとわかるかもしれませんが、一曲を通して段々と日が高くなっています。
2回以上出てくる同じカットが存在しますが、画面の色味、全部違いますよね。
最初はギリ朝焼けがあるレベルの日の高さ(この場所の標高が高い設定の為、あまり朝焼けは見えません)ですが、最後はひたすらに明るいですよね。
この時間の進みを感じていただけたら、すっごく嬉しいです。
実はこの楽曲、朝の優雅な一時をイメージしています。
その優雅な一時ってすぐ終わってしまいますよね。感動的な美しい朝なのに。も、もう昼!?ってなりますよね。
その感覚をこの曲で味わって欲しいのです。
とはいえ、コレを聞いて『?』となる方も多いのではないでしょうか。現代人はそもそもそんな優雅な朝を感じること自体難しい。忙しい。そんな余裕はない。
そんな方々も朝の美しさを忘れないでほしいです。
この忙しさは人間が作ったもの。本来は朝は嫌なものでは無いです。
私には社会を変える事は出来ないので、楽曲で気持ちを変えられたらと思います。それが一番のこの曲に込めた思いです。
この楽曲で美しい物を見たら美しいと感じる気持ちを呼び起こせたらと思います。
という感じで光のことは最初から計画をしていたので、場所は太陽の光がよく当たるよう、建物っぽくはあるものの、上アッパラパーの柱で更に光が入るようになっています。
上から見るとこんな感じ↓
光がドバっと入って影の形がつまらなくならないように、少し上をギザギザさせています。
また、いくつか花の咲き乱れているカットが欲しかったので、なんか図形っぽいですが花壇ゾーンがあります。
建物の形がわかるカット↓
テクスチャは描きたくないしデータを軽くする為、全てベイクしました。
ベイクに時間がかかったぁぁぁ…。
というのも、壮大な建物です。とにかくデカい。テクスチャの画像サイズもデカめです。
そして、そんな建物の中で咲き誇る白い薔薇の数々。(曲中でたまに赤くなる)
バラの花びらをモデリングし、シュリンクラップでくるくる作りました。
葉っぱは実は『Spectrum』で作った葉っぱから形を変えてベイクし直したものです。節約できるところは節約していかないとですね?
あとは建物にパーティクルで生やしました。生やし方がバラらしくないのは楽をしたかったからです。ごめんなさい。
建物の塔の上に咲いているのは、歌詞通りエリカです。
花を作って、茎にパーティクルで生やしたら、素材だけでかなりデータが重くなったので、最後に適当にBlenderの機能にあるポリゴン数削減を行いました。
頂点を結合させて数を減らすものなので、多分花の形はゴリゴリに崩れていると思いますが、意外とわからないので良しとしました。かな〜りデータが軽くなってはっぴー。
いくつか色の種類も作り、素材としました。
こんな感じで楽をところどころするのも、やはりこの楽曲の主人公、重音テトさんが大事だからです。
貴族をイメージしたドレスの重音テトさん。
やはり絵を描くのは苦手なので、マテリアルでわーっと作った後に全てベイクしています。
おかげで2日で作れました。
私的には可愛いと思うのですが、どうでしょうか?
上品でありながら気の強そうな雰囲気出ていますか?
公式サイトに、まさかの身長だけでなくスリーサイズの記載がありました。
有難くそのスリーサイズを元に測りながら作りました。完全に変態。
スリーサイズ通りの楕円を置いて、それをラフとして作っていたのですが、最初は半径と直径を間違えて置いてしまったので、かなりグラマーになっていました。勿論今は公式サイトのスリーサイズ通りです。滅茶苦茶スラーっとしている。細ぇ。下半身の方が大きくなりやすいタイプなのでしょうk
そんなことは良いとして、髪のテクスチャは先っちょ消えていく感じで作っています。
なんかそうは見えなくて悲しいですが。こういう若干消えていくようなグラデーションって描くの難しいですよね。
消しすぎると禿げてしまいますし、残しすぎるとこうやって束感がかなり出てしまいます。
そして、そんな髪のすぐ傍...本来ならヘッドホンがある位置ですが、レースになっています。あまり目立ちませんが、作っている本人的には、ふとした時に見えるこの黒いレースが見えるのが上品でいい感じです。
こんな感じでできるだけ簡単に、そして好きを詰め込んで重音テトさんを作りました。
ここまでわーっと色々と書いてきましたが、
実はこの楽曲は別のヒトに向けた曲で、優雅な重音テトさんをイメージした曲ではありません。
詳しくは今後書くであろう音楽や歌詞の記事で詳しくお伝えしていこうと思いますが、ここでモデルを紹介しようと思います。
結局使うことはなくなりましたが、そのヒトのキャラクターも最初にモデリングしていたんです。
ちゃんと服のシワ手で描いています。
スカートも完全に手描きですね。わ~私偉い。
自画自賛ですが、服がとにかく良い。自分で言うのもアレですが、服がとにかく良い。
デザインは私ではないんですけどね。
にしてもこのモデル、作ったのは二年ほど前で、当時の私はかなり力を入れていたのか、髪に使うボーンの量が異常でした。
曲も、大体同じくらいに作っています。そのヒトが歌ってくれようとしていましたが、やはり我ら素人。音域を広くし過ぎてしまった為、歌ってもらうのが難しかったです。
重音テトさん大感謝。
というわけで、この楽曲は5月11日にカラオケ(JOYSOUND うたスキミュージックポストにて)配信開始致します。うたスキミュージックポスト対応機種でしたら、高い声に自信のある方は挑戦してみてください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
高い声に自信があっても、Aメロが難しい場合があります。実際歌おうとしてくださったヒトは、低い方が苦手でした。