ゴリゴリのAcidカラスBlog

人生で一番ほっこりしたことは、飼ってたニワトリとオカメインコが人間の居ない時にセッションしていた事です。

傘のデザインとモデリングして、動画にした話。

こんにちは、Acidカラスです。


前々回予告していた3DCGの話です。
今日完成したてほやほやの動画です。

youtu.be
です。

傘を自分でデザインしてモデリングして動画にしました。

上品女性らしい傘です。

 

私がシリーズ化したがっているこの自分でデザインしてモデリングする動画ですが、いつもたくさんのこだわりが詰まっています。
いつもと言ってもまだ2つ目ですが。

前の動画のは、また今度詳しくご紹介致します。

 

さぁ、今回の傘ですが、私の飼い主である、動画の最後の方に出てくる女性をイメージして作ったものです。
この女性は、口は悪いものの高身長の上品なお姉さんです。
なので、全体的なデザインは大人びた、しかしながらフリルで個性を出し、飼い主らしさを出しました。

 

それではさらに細かくご紹介。

 

まずは手元

持ち手のことです。

子供の女の子は誰もが憧れたあの細長い持ち手です。
最初は何も考えずプラスチックで考えていたのですが、どうやら合皮の持ち手も存在するらしく、上品じゃん!!!!!!と思い、合皮で作りました。

そして、さらに調べていくと、縫い目を敢えて見せるという超お洒落な技法もあるようで、縫い目を見せ付けるように白で縫いました。

こうして女児が憧れる手元となりました。

 

次に、石突き

これは、かなり奥が深く、長さとか結構迷いました。

というのも、石突きは、傘の長さや用途によって役割が追加されることがあるようなのです。

今回私が考えていた傘の長さですが、飼い主の身長がかなり高ぇこともあり、大きめの60cmにしようか、上品に持ち歩きやすい小さめサイズにしようか迷っていたんですよね。
デカい傘の場合、地面について歩けるように、石突きを長めにすると良かったり、逆に小さい傘だと、邪魔にならないように短くしてできるだけ持ち歩きやすいようにと作られているようです。

この石突きの形を決めるには、先に全体像を決めておかないといけないのか...難しい。

とはいえ、飼い主にとっては60cmでも全然余裕そうだったので、60cmの傘として、そしてやっぱ大人びて見えるようにしようと思って長めで合わせてみても、飼い主からしたら余裕で持ち歩けそうだったので、結局長くしました。

特に地面に傘をついて歩くということもなさそうです。

飼い主のデカさ、恐るべし。

 

というわけで、石突きのおかげで傘全体の長さも決まったことですし、モデリングを進めました。
ちなみに、上記で傘を60cmにするとか、子供の頃デカい傘持ってる子を羨ましがったりと~~cmというワードよく聞きますよね。

これは傘の親骨という部品の長さだそうです。

これが親骨。

うーん、ここの長さかぁ。普通に傘を買う目的で考えると、開いたときに単純に倍になる!というわけでもなく、手元や石突きの長さが含まれるわけでもないので、これで何cmとかって言われてもわかりにくいですね。

 

とはいえ、モデリングする時は親骨の長さがわかれば、ここからはある程度作りやすい..................

 

受骨の長さってどう決めれば良いんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

受骨はここ。

親骨って曲がるから私の頭で考えられる計算式は使えないんですよ。
これにはかなり焦りました。

しかも、ここで気付いたのが、そもそも曲がる角度ってどう決めればいいんだ!?という事です。

私には計算ができません。曲線の計算なんて。

 

なんか感覚で作るなんて嫌だし、でも難しい計算はしたくないし...Blenderの機能で何か使えるものは無いか...!?
と色々漁っていると...

シンプル変形...!!!!!!これだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

これで親骨の長さを変えずに角度を弄れ、見たままどれくらいの角度にしようかな~と思い通りに設定できるってもんです。ありがてぇ。

これで先に親骨を作り、受骨をモデリングしました。

 

この時点でかなり傘っぽくなってきましたが、これまたデザイン的に奥深~い部品に当たります。

その名も、

下ろくろ

陶器のヤツではありません。


これ。傘閉じる時によく指挟むヤツ

やっぱ指挟むのは痛いので、優しい設計にしたいですよね。

しかも、私の飼い主は爪が滅茶苦茶長いのです。
私も過去の記事の通り長いのですが、私の比ではありません。


長すぎ。

普通の傘のような設計をすると、きっと危なっかしいです。

なので、大き目ボタンのような構造のものを作り、安全にしました。

 

そうして傘を開いた時のモデリングが完成しました。

 

これからが問題。
一番やっべぇのが、傘を閉じること。

傘を閉じる差分を作るのはBlenderの機能、シェイプキーで作りました。

いやぁ〜、傘を開いた状態から閉じた状態にするの、大変過ぎる………。

骨の部分は全然良いんです。回転するだけだし。

そしてろくろもスライドするだけ。

 

布の部分!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

どうすりゃ良いんだよ!!!!!!!!!!!!!!

色々と試しましたが、結局いい方法は見つからず。

最終的にはBlenderの機能プロポーショナル編集と、気合で頑張りました。

 

今度はマテリアル。色、質感の事です。

 

まず、布の部分の質感は、高級感があるベルベットみたいな光沢感????のある質感にしています。

特に紫色の部分。

 

そして、何よりレースの部分があります!

レースは安易にお洒落感を出しやすい!!!!!!!!!!!!

動画内でも拡大しています。見にくいかもしれませんが…。

紫色のレースと、黒いレース。

黒いレースの隙間から見える女性の後ろ姿

それが見たくて、布部分を親骨より外側に少し垂らし、レースを作りました。

 

というわけで、こんな感じで傘が完成致しました。

寝てる間にレンダリングして、こんな動画になりました!

 

何回でも見て下さい。

 

次は何作ろうかな。

また次回の記事でお会いしましょう。